今、ネット上で盛り上がっているサービス"twitter" 積極的に顧客との交流を心がけている企業アカウント
twitterは、個々のユーザーが「つぶやき」を投稿し合うことでつながるコミュニケーションサービス。フォローイングとフォロワーという概念によって効果的なコミュニケーションツールになっている。
このサービスを一言で表現すれば ミニブログ あるいは ミニソーシャルネットワーキングシステム 。140文字以内の短いテキストメッセージを投稿し、友人や同じ趣味、趣向をもつ仲間
と情報を共有するというサービス。投稿するメッセージは、仲間のみでの公開でも全世界のユーザーに向けて発信することも可能。米国ではtwitterがかなり一般化し、大統領選でのオバマ氏、
CNNニュース、ホワイトハウスのプレス案内、プロスポーツ選手や芸能人のつぶやきといった
マスメディア機能だけでなく、学校の保護者会の連絡のような地域サービスにまで広く使われています。
twitterの特徴は、Web/携帯電話/インスタント・メッセージの連携機能を持っているといういこと。パソコンのWebブラウザーで書き込めば,それが友人の携帯電話やインスタント
メッセージにも送信される。携帯電話を使って投稿すれば,それがtwitterのWebページに反映される。インスタントメッセージで書き込んでも同様にWebに掲載される。外出時でも投稿でき、友人達のメッセージもチェックできる。そんな便利さが受け、twitterのユーザー数は
今急増。2009年5月現在、ユーザー数は全世界32.1ミリオン(内アメリカ国内:19.4ミリオン)
ユーザー数が1.6ミリオンだった2008年から30倍に増え、この勢いは今も止まる様子はなく、
このブームは多くの企業、店舗や団体が注目しており、twitterを使用した販売、広告戦略は
今もっとも熱いと言われています。
twitterで顧客が2倍に
健康志向が売りのニューオリンズのピザ屋、Naked Pizza (http://twitter.com/nakedpizza)
は、twitterを使用しブランドマーケティング、プロモーションを試行。一日の平均売り上げをtwitterで15%上げることに成功、もっとも簡単な広告ツールを使用したプロモーションは成功した。
シカゴに3店舗を構えるヨーグルトショップ、Berry Chill (http://twitter.com/YogiJones)
の創立者でCEOのMichael Farahは、twitterを使い、Sweet Tweetsという商品のプロモー
ションを開始、1ヶ月の内に700名のフォロワーの獲得に成功。プロモーション終了後の現在も
Sweet Tweetsは売り上げを落とすことはない。
ボストン市内にある、フュージョンレストラン、Myers and Chang
(http://twitter.com/MyersAndChang) は、twitterを使いメニューやイベントの紹介、スペシャルオファーの情報を常に発信し、顧客維持に徹するほか、新しい顧客獲得にtwitterを使用しています。
こうしたtwitterのリアルタイムメッセージサービス、地元密着型のコミュニケションは、
プロモーションツールとしてブームになりつつあり、twitterを利用する大企業はもちろん、中小企業が日々増え続けています。
■スターバックス @Starbucks(138975,248287) 顧客と直接コミュニケーションで顧客
との関係性強化
■ハイアットホテル @HyattConcierge(3616,3531) コンシェルジュサービスを提供
■Kマート @KmartDealsnNews(1081,1446) 顧客との直接コミュニケーション、バーゲ
ン情報配信
■JetBlue 航空会社 @JetBlue(118888,878953) 顧客応対窓口、フライトアナウンス等
■日本オラクル @Oracle_Japan(239,432) 顧客コミュニケーション、ニュースリリース
の配信
twitterビジネスの狙い
◎twitterでセールス&プロモーション
成功する twitterのセールスプロモーションとは、顧客との共感、実用的で役に立つ情報の提供
そして顧客達との真意なコミュニケーション。
上記のNaked Pizzaは、商圏5Kmの地元密着のピザハウス、twitter は顧客とのリアルタイム
コミュニケーションツールとして活用し、消費期限に近いピザの割引販売、リアルタイムでお徳な情報を流すほか、地域ニュースやトリビア、役立つ話などを交え、ユーザーと会話することで販売促進、広告戦略を成功させた。
twitterを使用し、身近な存在になることで企業と顧客との距離を縮める事に成功すれば、フォローする人々を顧客として間違いなく獲得出来るはずです。それだけでなく、彼らは更にtwitterを使用し、企業に向けてメッセージを発信していきます。この事がその企業のPR、
販売促進につながります。
2007年からデル社はクーポンや商品情報を配信することで300万ドルをtwitter経由で売り上げ
たそう。クーポンは、twitterで配信された割り引き用コードを入力する形式。
更に、デルではジャンルや地域にわけて34アカウント(2009/7/4時点)を開設し、Dell on
twitter : Follow Usという自社サイトでも公開するほど、twitterビジネスに注目しています
◎twitterでカスタマーサービス
twitterを使用することにより、もっとも敏速なカスタマーサービスが可能。
顧客からの問い合わせなどに敏速に対応できることにより、クレームや問題がエスカレートするこ
とを防ぐことが出来ます。更に顧客のメッセージを常にトラックできるので、顧客が企業から何を必要としているか、企業への質問や期待など、様々な顧客の声をリアルタイムで聞く事が出来るので企業の向上にもつながります。JetBlue航空では、twitter管理人が常時顧客からの tweetsを監視、管理人が空港のチェッ
クインカウンターに担当者がいないと tweetされたことを発見し、クレームに即時対応するために、関係組織に即手配、対応を確認後、顧客のtweetへ「10分後に担当者が向かいます」と返信、みごとなクレーム対応のモデルを確立させている。
顧客とのコンタクトポイントは多様化しているが、米国では、twitterが最も気軽にリアルタイムコミュニーションできる重要なツールとして認識されつつあります。
◎twitterでイベント管理
twitterでイベントの告知の他、参加受付、参加者の確認も可能。
更にイベントに参加できなかった顧客の為にリアルタイムでそのイベントの模様、進行状況の配信が出来るので、今後のイベントの誘導にもつながりますし、イベントに興味がなかった顧客に対しては、最高のプロモーションとなるはずです。
イベントに来た人が次々と会場の様子、イベントの感想をtwitterに書き込む。誰が何を語っている』とか『有名なあの人が来ている』といったtwitter上の実況中継が始まる。
まるでtwitter上でイベントが開かれているような状態になり、会場に来られなかった人も楽しめることが出来るtwitter、イベント主催側には大きなメリットがある。
◎twitterで問題解決強化
コールセンター代わりに利用することで、企業の透明化を測ることが可能。
サンフランシスコのGavin Newsom市長とtwitter共同創設者ーのBiz Stoneが、今後サンフランシスコ市民は道路清掃、落書き、道路の穴、放置自転車、ゴミ問題、騒音問題等々に関する苦情を、twitter経由で市当局(@SF311)に送れるようになったと発表。311は、市のサー
ビスの総合受付番号で、住民は311番に電話をかけるとコールセンターに繋がり、市のサービスについての質問や苦情を言うことが可能。twitterユーザーやサンフランシスコ住民は、
@SF311をフォローするだけで(自動的にフォローし返す)苦情や質問をダイレクトメッセー
ジで送受信できるようになる。道路の穴やあふれたゴミ箱、落書きなどさまざまな問題を訴える
ことが出来る。@SF311に メッセージを送ると、サービス受付番号が送り返されてくる。
@SF311宛の返信を担当する専任スタッフが常勤。サンフランシスコ市は、市の問題解決を敏
速に対応することでより市民とのつながりや信頼を深める事に成功しました。
◎twitterでレピュテーション・マネジメント 「評判管理」
レピュテーション・マネージメントは企業やサービスの改善・向上のための強力なツールです。
新しい商品やメニューへの顧客の評価をいち早くキャッチし、企業、サービス向上に一役買って
くれることでしょう。
twitterの今後
◎twitterの急成長
2006年8月にサービスを開始したtwitterは急成長してきました。twitterでは公式にユーザー数を発表していないが、マーケティング企業は2008年末に公開した調査レポートで、400万から500万人と推測している。2008年に入ってから特に成長していて、全ユーザー数の70%は2008年
からtwitterの利用を開始したという。1日に5000から1万アカウントが増えている。
twitterユーザーの平均利用期間は275日といい、フォローしているユーザー数(Following)の平均は69人、フォローされているユーザー数(Followers)は69.5人。
ちなみに最もフォローを集めているのはバラク・オバマ米大統領と言われている。その数は2月13日現在で232万以上。米国で急成長を遂げたtwitterは、世界中でもユーザー数は急激に
伸びており、今後もユーザが増え続ける可能性が高い。
twitterを習慣的に使い続ける人が多い理由は、手軽ということ。ブログやSNSの日記では、それなりにかしこまって起承転結があることを書かないといけないと思う人でも、最大140字のtwitterなら気楽にポストできる。この敷居の低さが続けられる秘訣だ。
最近では大きな事件や出来事があると真っ先にtwitterに情報が流れることが多くなり、リアルタイムに世界とつながる感も中心に人気を呼んでいる。
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